こんにちは。
沖縄子育て良品です。
突然ですが、
「マース」「ハチアッチー」「タンカーユーエー」という言葉をご存知ですか?
聞きなれない言葉ですが、沖縄ではだれもが知っているメジャーな言葉。
実は3つとも、赤ちゃんのお祝いや風習のことなんです。
ここ沖縄では、独特な文化や風習が残っています。
そこで今日は、0歳~1歳の沖縄あるある(お祝い編)をご紹介したいと思います。
マース代(出産祝い)
「マース」とは沖縄の方言で「塩」のこと。
つまり塩代。
その由来は諸説あるようですが、
人が生きていく上でとても大切な「塩」。
塩には魔よけの意味もあることから、
「この世に誕生して、健康ですくすくと育ちますように」
との願いを込めて贈っているようです。
本来は、出産祝いとは別で塩や塩を買うお金として贈っていたようですが、
今では出産祝い=マース代となっていることもあるようですよ。
ちなみに、私の息子が産まれた時は、
親戚から「マース代」として出産祝いをいただきました(^^♪
ハチアッチー(初歩き)
ハチアッチーとは、産まれて初めての外出のこと。
赤ちゃんの初めての外出のこと。
産まれて1か月ごろにある赤ちゃん行事のひとつです。
「赤ちゃんが歩く」というよりは、「赤ちゃんと一緒に歩いた」という感じですね♪
全国的にはお宮参りが一般的ですが、沖縄ではその習慣がほとんどありません。
ハチアッチーの多くは、産後初めての里帰りが多いかもしれませんね。
百日祝い
沖縄では、お食い初めの習慣はありません。
百日祝いといっても、特にお祝い事はなく、フォトスタジオで百日記念写真を撮るのが一般的。
琉装やタキシード、ドレスなどたくさんの衣装の中から決めます。
フォトブックや額入りの写真、手形付き写真のほかにも、
キーホルダーやカレンダーが付いている豪華なプランまであるんです。
うちの息子もフォトスタジオで写真を撮ってもらい、
アルバムや記念品をおじいちゃん、おばあちゃんにプレゼントしました(*^-^*)
初ムーチー
「餅」は沖縄の方言で「ムーチー」。
邪気を払い、子どもや家族の健康を祈ってお供えをします。
ムーチーの日は、旧暦の12月8日。
新暦は毎年変わりますが、だいたい1月~2月が多く、一年で一番寒い時期。
ムーチーの日が近づくと、決まって寒くなるので
沖縄では「ムーチービーサ」と言います。
ムーチーは、白砂糖や黒糖、紅芋などを混ぜた餅を月桃の葉で包んで蒸した行事料理。
特に、子どもが生まれてはじめて迎えるムーチーの日を「初(ハチ)ムーチー」といい、た~くさんのムーチーを作り、親戚や友人などに配ります。
新しい命の誕生を祝い、多くの人に見守ってもらいながら、すくすくと健やかに
成長するように願いを込めています。
親戚や知人を合わせて5名の子どもが初ムーチーを迎えたことがあり、たくさんのムーチーをいただきました。
家の中は、ムーチーの香りでいっぱい(*^-^*)幸せなひと時でした。
タンカーユーエー
全国的には1歳のお祝とえば、「一升餅(一生餅)」の風習がありますが、沖縄では異なる風習があります。
沖縄では、満1歳の誕生日を迎えると、「タンカーユーエー」というお祝いのメインイベントがあります。
「タンカーユーエー」とは、お金やそろばん、本などを
赤ちゃんの離れたところにおいて、1つ選んでもらいます。
選んだもので赤ちゃんの将来を占うというものです。
また、並べるものとその意味とは、
お金・・・・・お金に困ることがない
そろばん・・・商売上手になる
本・・・・・・賢い子、秀才になる
筆・・・・・・お偉いさんになる、出世
赤飯(白米)・・将来食べることに困らない
(女の子限定)はさみ:お裁縫が上手になる
選ぶものは赤ちゃん次第。
タイミングでも選ぶものも変わってきますからね~。
あくまでも占いのようなものですが、「大きくなったらどんな子になるんだろう」と子どもの将来を考えるひとときになります。
いかがでしたか~?
次回の沖縄あるあるブログをお楽しみに~(*^-^*)