標準よりも小さく生まれてきた赤ちゃんのための肌着ができました。市販されている一般的な新生児サイズの50-60よりも小さい、35-45と40-50の2サイズ。生まれたてのデリケートなお肌にやさしいなめらかな肌触りで、保湿性と吸収性に優れた日本製のコットン100%生地を使用しています。小さな身体に負担をかけず、赤ちゃんが気持ちよく過ごせるように。小さく生まれた赤ちゃんとそのご家族にそっと寄り添う、やさしい肌着です。
一般的な新生児用肌着よりも、小さなサイズの肌着の必要性
沖縄子育て良品ではこれまで「身体にやさしい、キモチにやさしい」をテーマに、『SANGOくっしょん』や『快適はっぴースリング』など、ママと赤ちゃんが安心して使える様々なオリジナルグッズを開発してきました。
その中で、様々な理由により2,500g未満と標準よりも小さく生まれてきた赤ちゃんのママたちから、「自分の子どもにちゃんと合ったサイズの肌着や服が無くてとても困ったし、そのことが悲しかった」というお話を聞く機会がありました。
近年、日本では低体重児の出生が増加の傾向にあるといわれています。 例えば1980年の平均出生体重は3,200ｇであったのが、2010年 には3,000ｇへと減少しています。 これには、
- 周産期医療の発達に伴い、早産児や未熟児を救命できるようになったこと
- 高齢出産や不妊治療、ハイリスク妊娠の増加に伴う帝王切開の割合が増加したこと
- 女性が一生のうちに産む子どもの数が少なくなったこと
- 周産期人材不足や分娩リスクへの配慮から、過期産を回避する傾向にあること
などの社会的背景が考えられています。
小さく生まれてきた赤ちゃんたちは、病院のNICU（新生児集中治療管理室）という施設で、小さな身体にたくさんの機械を装着して日々一生懸命がんばっています。しかし無事にNICUを卒業した後も、まだ平均より身体の小さい赤ちゃんが多いため、病院の新生児用の肌着をブカブカのまま着ているのだそうです。一般的な新生児用肌着のサイズでは、小さく生まれてきた赤ちゃんには大きすぎるのです。
そのため、お裁縫が得意な助産師が空いた時間で赤ちゃんのサイズに合わせてハンドメイドしたり、余り布でミトンを作ったりと、試行錯誤で赤ちゃんのお世話をしている現状があります。
それならば、肌に優しく、医療者がケアしやすく、赤ちゃんや保護者の方の気持ちに寄り添える肌着があれば…と、考えました。
小さく生まれた我が子にも、身体にぴったり合ったサイズの肌着を着せてあげたい―。ママたちの切なる願いを伺ったことをきっかけに、小さなサイズの肌着の必要性を強く感じ、開発に踏み切ることにしました。
NICUの赤ちゃんとご家族の協力のもと、試作と改良を重ねてようやく完成
商品の開発を進めるにあたり、同じ南風原町内にある県立南部医療センター・こども医療センターの新生児集中治療室（NICU）を見学させていただく機会に恵まれ、ご両親や医療スタッフの協力のもと、実際に低体重児の赤ちゃんに試着をしてもらい改良を進めていきました。
実際に試着してもらうことで、通常サイズの肌着をただ縮小しただけでは、袖口が細すぎて着脱が困難だということが分かり、何度も型紙をおこして試作品を作成しては赤ちゃんに試着してもらい、ママの意見も参考にさせてもらいながら１年以上をかけて完成にこぎつけました。
https://www.kosodate-ryouhin.co.jp/SHOP/259429/list.html
市販の肌着が50-60サイズなのに対し、沖縄子育て良品が開発した『プチ肌着』は35-45と40-50の2サイズ。2,500g以下の赤ちゃんにも大きすぎないぴったりサイズで着て頂けます（特に35-45サイズに関してはこれまで販売がほとんど無く、大きめの肌着をテープで留めるなどして無理やりサイズ調整を行うことが殆どだったようです）。
まっさらな白のコットン100%生地と、やさしい茶色のオーガニックコットン100%生地の二種類からお選びいただけます。 体温調整がまだうまくできない赤ちゃんのために、保湿性や吸収性に優れ、伸縮性の高い上質な日本製生地を使用。内側は紐でサイズ調整を可能にして着脱しやすく、外側のマジックテープは眠っている赤ちゃんを起こしてしまわないよう、はがすときのベリベリ音が静かなものを採用しました。また縫い目を外側にすることで、デリケートなお肌に刺激を与えないようにしています。
赤ちゃんが気持ちよく過ごせて、赤ちゃんの身体に負担をかけないよう、細部にまでとことんこだわって設計しました。
はだかで産まれてくる赤ちゃんに最初に着せてあげる肌着だからこそ、赤ちゃんにとってやさしく快適なものを。そして、この『プチ肌着』を必要としている赤ちゃんに届きますように。 そんな気持ちで、心を込めてひとつひとつ丁寧に仕上げています。
