木製お弁当箱は、木製ならではの適度な通気性で腐敗しにくいという特性から「ご飯が冷めてもふっくら美味しい」といわれ、【本当の美味しさを味わえる自然素材のお弁当箱】として大人気のお弁当箱です。
今回は、沖縄県産木製お弁当箱を製造している金城さんにインタビューさせていただきました。
Q. 木製お弁当箱を作る上で大変なことを教えてください
お弁当箱を作るためには、ひとつの木をくり抜いていくので時間がかかります。
木は切った後も生きていて呼吸をするので、曲がったりねじりがでたりして…、同じ厚さにするのが、大変なんです
あとは、木製お弁当箱の本体とフタがしっかり合うように、マッチさせるのも大変ですね。
その他、研磨(磨いて行く工程)が4段階もあるので、こちらも時間がかかります。
Q. 人気商品は何ですか
たまご型の木製お弁当箱が一番人気ですね、みなさんに「かわいい」と評判です。
丸いフォルムが持ちやすく、手にもしっかりフィットしますよ。
くり抜きのデザインが洗練されていて、みなさんに喜んでいただいています。
Q. 木に鉛筆の枠がありますが、くり抜きは手作業ですか
機械に高さを設定してある程度まではくり抜いていきますが、細かいところは、手作業で仕上げていきます。
Q. 外側は糸のこで切っているのですか
大型のおびのこで形を作っていき、粗削りをした後に、サンドペーパーでヤスリがけをしていきます。
この研磨の作業、サンドペーパーの粗いものから細かいものまで4段階に分けて研磨するので、とても時間のかかる作業のひとつです。
ただ、この研磨作業を丁寧にやることで、ぬくもりのある優しい手触りとなるので、とても大事な作業でもあります。
Q. お弁当箱1個を作るのにかかる日数・所要時間を教えてください
工程によってまとめて作っていますので、1個あたりどのくらいということは答えづらいですね…。
通常は、木がねじれてしまったり、隆起したりするので、5mm彫った状態で1日から2日は寝かせます。
木は敏感で、天候・季節により状態が左右しますので、梅雨や台風時の湿気が多い季節は、寝かす期間が増え、作業に時間がかかります。
寝かす→削る→寝かす
この工程を繰り返し繰り返し行い、くり抜き作業をしていき、その後に4段階の研磨、そして、塗装という流れになります。
Q. 木製お弁当箱への思いを教えてください
ひとつひとつ手作りで、思いを込めて時間をかけて丁寧に作っていますので、お客様には長く大切に使っていただきたいです。
実用的なものであり、インテリアとしても使用できるような、デザイン性の高いもの作りを目指しています。